log2015-11-20

研究室で週に一度、NLPに関わりそうな好きなテーマで発表をするという会をやっていて、今回の担当では言語に関わる脳の話をすこしだけしました。読んだ(紹介した)本は

脳はいかにして言語を生みだすか
武田ほか、2012年、講談社
http://www.amazon.co.jp/dp/4061531468

で、3章の半分くらいまでしか読んでいなかったので1,2章の内容をかいつまんで話すという感じになりました。
この本は書き方がしっかりしていてわかりやすいです。他に触れた本が多いわけではないですが、言語的な機能から脳の話をしている本の中では読みやすいほうではないかと思います。
あとは(本の紹介をするだけですが)、

進化言語学の構築ー新しい人間科学を目指して
藤田ほか、2012年、ひつじ書房
http://www.amazon.co.jp/dp/4894765942

の「言語障害と分子遺伝学から考える言語進化(岩本和也・笠井清登)」の章を直近で読みました。FOXP2遺伝子とかlanguagenomeの構想とか、まだまだ遺伝子的な側面からの知見は多くないようですが、言語障害者の遺伝子を機械学習にかけてパターンを取るような雰囲気のことができるんじゃないかという旨の話が書かれていて(最終的には言語障害の種類に対応する遺伝子の異常を同定できるようにする、すなわち言語に関わる機能に対応する遺伝子がわかるようにする)、面白そうでした。

夜はNIIで開催されていたTokyoCLの勉強会に参加しました。内容はしっかりとはわからなかったけど……。

ちなみに雑学テーマ発表会の最初の担当では言語獲得の話をしました。トマセロの本の紹介をしたり、用法基盤言語学なるものに触れたり。